韓国伝統の高温サウナ「汗蒸幕(ハンジュンマク)」って？チムジルバンとの違いやおすすめ店をご紹介！

韓国旅行で疲れを癒すのにぴったりなサウナ。せっかくなら韓国伝統の高温サウナ「汗蒸幕（ハンジュンマク）」を体験してみませんか。

今回は汗蒸幕について詳しくご紹介。その効果やチムジルバンとの違い、利用の流れなどを解説していきます。デトックス効果の高い汗蒸幕は疲労回復やストレス解消にもぴったり。韓国旅行で立ち寄りやすい、ソウルでおすすめの汗蒸幕があるスパも後半でご紹介します。韓国で汗蒸幕へ行ってみたいという方は是非参考にしてみてくださいね。

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汗蒸幕(ハンジュンマク)とは？

汗蒸幕（ハンジュンマク）は、韓国伝統の高温サウナのことを指します。麻布を身に纏い、90～150度にも達する高温の石のドーム内に入ることで体を温め、短時間で大量の汗をかくことができます。このドームは、黄土（ファント）と薬石が使われており、これらの石から放出される遠赤外線が短時間でも体を効果的に温めてくれます。

昔は、松の木を燃料としたプルガマ（火の窯）でドームを加熱していましたが、現代では温度管理のしやすさから、ガスや電気を使う方法が主流になっています。そのため安全性も高まり、いつでも安定した温度で汗蒸幕を楽しむことができるようになりました。

汗蒸幕(ハンジュンマク)の効果

汗蒸幕（ハンジュンマク）は、健康にも良いとされている高温サウナ。高温の環境下でたっぷり汗をかくことで、体内の毒素を排出することができます。疲労回復やストレスの解消に効き、リフレッシュ効果もあります。

また、黄土から放出される遠赤外線は体を芯から温めてくれるので、冷え性の改善や肩こり、腰痛の緩和にも役立ちます。

汗蒸幕(ハンジュンマク)とチムジルバンの違い

汗蒸幕（ハンジュンマク）とチムジルバンはどちらも韓国の伝統的なサウナですが違いがあります。

チムジルバンは黄土や石などの天然素材を使って熱された部屋の中で体を温めます。チムジルバンも遠赤外線を利用して体の内側からしっかり温めることができるのですが、温度は汗蒸幕よりも低く、長時間利用することでじんわりと汗をかくことができます。

チムジルバンよりも短時間でたっぷりと汗をかきたい方や、サウナに慣れている方に汗蒸幕は特におすすめ。韓国のスパでは汗蒸幕もチムジルバンも両方ある施設も多いので、違いを体感してみるのも面白いですよ。

汗蒸幕(ハンジュンマク)を利用する際の流れ

韓国の汗蒸幕（ハンジュンマク）を体験する際の流れは、訪れる施設によって若干の違いはありますが一般的なプロセスをご紹介していきます。

まずお店に到着したら受付をします。施設内で着る専用の服を渡されるので、更衣室で着替えましょう。時計や指輪など、貴金属類も外してロッカーに入れてください。

着替えて準備が整ったら、麻布をかぶって汗蒸幕の中へ。麻布は熱から髪や肌を保護してくれる役割があるので頭からすっぽり被るのがポイントです。汗蒸幕は高温なので5分くらい入ったら、一度外に出て休憩をし、お水を飲みます。あまり長く中にいると脱水症状になってしまうこともあるので注意。汗蒸幕への入室と休憩を2~3回繰り返すとたっぷり汗をかいてすっきりできます。

汗蒸幕のあとはサウナに入って、さらに血流促進と新陳代謝をアップさせます。韓国のサウナは40~70度程度の低温サウナが一般的で、汗蒸幕のあとでも負担なく入ることが可能。じんわりと汗をかくことができます。

汗蒸幕とサウナでかいた体は最後に入浴してきれいにします。汗蒸幕専門店やスパでは大浴場があるので湯船に浸かりながらリラックスできます。

プラスであかすりやパックなどを追加することもできます。あかすりは汗蒸幕で血流を促進し、柔らかくなった肌にすると効果倍増。あかすりで余分な角質と皮脂を落とすことでつるつるの肌になります。

汗蒸幕(ハンジュンマク)のおすすめ店

汗蒸幕（ハンジュンマク）は専門店か、日本でいうスーパー銭湯のようなスパで体験できます。ただ、どのスパにも汗蒸幕があるわけではないので事前に確認が必要です。

専門店は汗蒸幕の入り方を詳しく説明してもらえたり、マッサージなどのオプションメニューが充実しているのが魅力。本格的な汗蒸幕にチャレンジしたいという方は専門店を利用するのがおすすめです。

ここからは韓国・ソウルにあるおすすめ汗蒸幕専門店と汗蒸幕があるスパをご紹介していきます。日本人利用客が多いお店を厳選したので、言語に不安があるという方にもぴったり。それぞれの特徴をまとめたので是非お店選びの参考にしてみてくださいね。

美素汗蒸幕(ミソ・ハンジュンマク)

「美素汗蒸幕(ミソ・ハンジュンマク)」は10年以上の経歴を持つ社長をはじめ、経験豊富なスタッフが揃っているお店。本語に堪能なスタッフが多いため、言葉の壁を心配することなく、安心してサービスを受けることができます。

汗蒸幕は温度がやや低めの「塩汗汗蒸幕」と高温の「黄土汗蒸幕」の2種類があり、どちらも好きな時間だけ利用できます。あかすりやパック、トリートメントがセットになった基本コースが特に人気で、オプションメニューも充実しているのが嬉しいポイントです。

SPACE本サウナ

景福宮（キョンボックン）の近くに位置する「SPACE本サウナ」。こちらのサウナは昔ながらの松の木を燃やし、強力な火力で窯を高温に熱する技術を用いており、本格的な汗蒸幕体験ができます。

松の木は半年以上乾燥させてから使うことで体に良い遠赤外線が放出されます。低温と高温の２つの窯があるので、好みや体調にあわせて選んで入ってみてください。

3種類のサウナ、5種類のお風呂と他の施設も充実。あかすりとパック、マッサージがセットになったコースで全身を癒してみましょう。

仁寺洞汗蒸幕（インサドン・ハンジュンマク)

人気観光エリア・仁寺洞にある汗蒸幕専門店「仁寺洞汗蒸幕」。韓国の伝統的な建物をイメージした内装が魅力で、韓国らしい雰囲気の中で汗蒸幕を堪能できます。こちらも直接松の木を燃やして、その熱を利用している伝統的な汗蒸幕。良質な松の木にこだわっており、体の芯からしっかりと温まることができます。

高温の汗蒸幕と40度の低温の塩窯の2種類。サウナは男性側は紫水晶サウナ、女性側は黄土サウナと種類が異なります。こじんまりとした汗蒸幕店ですが清潔感があり、日本語対応もOK。観光でも立ち寄りやすい立地で日本人に人気があるお店です。

明洞黄金サウナ

明洞駅からすぐの場所にある「明洞黄金サウナ」。24時間営業で深夜や早朝でも利用できるサウナで、宿泊も可能です。2022年に明洞エリア内で移転し、より広々とした施設に。リニューアルして間もないので店内も非常にキレイです。

基本コースはあかすりと海藻パック、簡単な全身保湿マッサージ付き。あかすりは施術がとても丁寧で全身つるつるにしてくれます。あかすりのあとは肌が乾燥しやすいのでオイルマッサージでしっかり保湿します。

LK SPA

最新の施設が揃う「LK SPA」。清潔感のあるきれいな店内で汗蒸幕やお風呂、サウナを楽しめます。汗蒸幕は、黄土のほか火汗蒸幕、麦飯石汗蒸幕の3種類。他ではあまり見かけない汗蒸幕もあり、それぞれ入り比べるのも楽しいです。

お風呂も3種類あり、レモン風呂、ジャスミン風呂、高麗人参風呂とユニークなお風呂が揃っています。

汗蒸幕とあかすりのコースには顔マッサージとパック2つ、全身トリートメントがついていて、コスパの良さにも定評があります。

ドラゴンヒルスパ

龍山駅の前にある巨大スパ「ドラゴンヒルスパ」。地下1階から地上7階まである大きな施設で汗蒸幕だけでなく、お風呂、サウナ、プールなどが楽しめます。

汗蒸幕は、炭窯汗蒸幕、松の木火汗蒸幕など7つもの種類があり、行ったり来たりしながら汗蒸幕を入り比べることができます。

外国人にも人気があるスパで、日本語スタッフがいる他、日本語表記もあるので韓国語がわからなくても安心。巨大な施設なので一日中楽しめるスパとなっています。

ハンジュンマクまとめ

今回は、韓国の伝統サウナ「汗蒸幕(ハンジュンマク)」について詳しくご紹介しました。一般のサウナよりも高温なので、短い時間でたっぷり汗をかけるのがポイント。日本ではあまりないサウナなので韓国を訪れた際は是非チャレンジしてみてくださいね。