韓国で地下鉄に乗ろう！乗り方や料金、ルールを詳しく解説

韓国を訪れるなら、地下鉄を利用するのが便利でお得な移動手段です。ソウルには広範な地下鉄網が張り巡らされており、観光名所からショッピングスポット、さらには地元のグルメエリアまで簡単にアクセスできます。しかし、初めての海外での地下鉄利用には少し不安を感じるかもしれません。

そこでこの記事では、韓国の地下鉄の種類や料金システム、利用時に役立つアプリ、乗り方のコツ、さらに守るべきマナーやルールについて詳しく解説します。韓国旅行を計画されている方、韓国で初めて地下鉄を利用する予定の方は是非参考にしてみてください。

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韓国の地下鉄の種類

韓国の地下鉄

ソウルの地下鉄は、1号線から9号線までの9つの主要路線が市内を縦横に走っています。各線にはシンボルカラーと番号が割り当てられているため、韓国の地下鉄を初めて利用する方でも比較的簡単に利用できるようになっています。

さらに、ソウル市内だけでなく、京義・中央線や牛耳新設線などの電鉄が、近郊の都市とソウルを結んでいます。京春線や盆唐線、新盆唐線といった広域鉄道網も整備されており、観光名所やショッピングエリアへもアクセスがしやすくなっています。

また、仁川国際空港や金浦国際空港からソウル中心部までは、空港鉄道A’REXが運行されています。これにより、到着後すぐにソウル市内へのアクセスが可能です。

韓国の地下鉄の料金

韓国の地下鉄を利用する際の料金は、年齢や使用するカードの種類によって異なります。一般的には、「1回用交通カード」を利用する場合と、「T-moneyカード」などの交通カードを使用する場合で料金が変わります。

まず、満19歳以上の一般料金は、1回用交通カードを使用すると1,500ウォンですが、交通カードを利用すると1,400ウォンとなり、100ウォンの差があります。わずかですが、頻繁に利用する方や長期滞在する場合は、交通カードを使うことで少しずつお得に移動ができます。

次に、青少年（満13歳から18歳）の場合は、1回用交通カードでは一般と同じく1,500ウォンですが、交通カードを利用すると800ウォンと大幅に割引されます。

さらに、子ども（満6歳から12歳）の場合は、1回用交通カードと交通カードのどちらを使っても500ウォンです。子ども料金は統一されているため、使いやすさや利便性を重視して選んでください。

韓国の地下鉄に乗るときに便利なアプリ

目的地までの乗り換えを調べるなど、韓国の地下鉄を利用する際に便利なアプリをご紹介します。

Subway Korea

「Subway Korea」は地下鉄路線図と運行情報を確認できるアプリです。乗り換えを調べることができるだけでなく、目的地到着に近くなったらアラームで教えてくれる「アラーム機能」、目的地にアクセスしやすい出口を教えてくれる「出口案内機能」など、便利な機能が充実。初めての韓国旅行で役立つこと間違いなしなアプリです。

コネスト韓国地下鉄路線図・乗換検索

韓国情報サイト「コネスト」が手掛けている地下鉄アプリ。路線図から駅をタップして、出発駅と目的駅の設定ができます。また、駅構内のトイレやロッカーの有無を調べることも可能。「コネスト韓国地図」というアプリと連動しているので、一緒にダウンロードして使用するのがおすすめです。

韓国の地下鉄の乗り方

韓国の地下鉄

韓国の地下鉄に乗る際は、以下のどれかを購入し、料金をチャージして使います。

1回用交通カード
T-moneyカード
気候同行カード

それぞれの利用方法についてご紹介します。

1回用交通カード

「1回用交通カード」は、韓国の地下鉄を一度だけ利用する際に便利なプラスチック製の乗車カードです。このカードは再利用が可能なため、使用後に駅で返却する仕組みになっています。

券売機では運賃に加えて保証金（デポジット）500ウォンが加算された金額が表示されます。この合計金額でカードを購入し、地下鉄を利用します。目的地に到着し、改札を出る際には、カードを返却して保証金を受け取ることができます。返却は、改札口付近に設置されている専用の換金機にカードを投入するだけで簡単に行えます。

なお、「1回用交通カード」は地下鉄専用であり、一度改札を出るとそのカードは再度使用することができなくなります。例えば、駅を間違えて出てしまった場合や、一度外に出て再び乗車する場合は、新しいカードを購入する必要があります。

T-moneyカード

「T-moneyカード」は、日本で言うところの「Suica」や「PASMO」に相当する交通カードです。T-moneyカードは、韓国国内のコンビニや駅の売店で手軽に購入することが可能です。

T-moneyカードは一般運賃よりも割安で利用できるのが大きな魅力。韓国滞在中に複数回地下鉄を利用する予定があるなら、T-moneyカードは一度購入しておくと非常に便利です。

カードにチャージしておくだけで、改札でタッチしてスムーズに乗車できます。また、地下鉄とバスを乗り継ぐ際には、乗り換え割引が適用されるため、複数の交通手段を使う場合でもお得です。

T-moneyカードには、一般的なタイプのほかに、外国人観光客向けのお得なバリエーションも多数あります。例えば、特定の観光地で割引が受けられるカードや、限定デザインのカードなど、旅行の記念としても人気です。

気候同行カード

「気候同行カード」は、ソウル市内の地下鉄やバスが定額で乗り放題になる交通カードです。このカードは、自家用車の利用を減らし、公共交通機関の利用を促進することで温室効果ガスの削減を目指すという、環境保護の取り組みの一環として今年から導入されました。

気候同行カードには、30日券と短期券の2種類があり、それぞれの利用者のニーズに合わせて選べるのが特徴です。どちらのカードも、定額でソウル市内の地下鉄やバスを何度でも利用できるため、特に長期滞在や頻繁に公共交通機関を利用する方にとっては非常にお得です。

韓国の地下鉄のルール

韓国の地下鉄

韓国の地下鉄を利用する際に気をつけたいルールについてご紹介します。日本の地下鉄や電車とはまた違ったルールも多数。特に気をつけたいルール4つをピックアップして解説します。

優先席には座らない

韓国の地下鉄にも「優先席」が設けられており、「老弱者席（ノヤッチャソッ）」や「配慮席（ペリョソッ）」と呼ばれています。これらの席は、日本の優先席と同様に、一般座席とは離れた場所に設置されており、高齢者や体の不自由な方、妊婦などのために用意されています。

また、「妊婦席（イムサンブソッ）」という妊婦向けの優先席は、一般席と同じ列にありますが、ピンク色のシートカバーが目印となっており、妊婦さんが優先的に利用できるようになっています。

日本では、優先席が空いている場合、譲るべき対象者がいなければ座ることもありますが、韓国では状況が異なります。韓国の地下鉄では、たとえ優先席が空いていても、そこに座る習慣はほとんどありません。これは必要とする人がいつでも利用できるようにするための配慮です。旅行者としてもこのルールを尊重し、優先席には座らないようにしましょう。

改札を間違えても5分以内なら再入場ができる

韓国の地下鉄では、同じ路線でも行き先に応じて改札口が分かれていることがあります。日本では、改札を通ってからホームで行き先を確認することが一般的ですが、韓国では最初に改札口で行き先を選ぶ必要があるため、慣れていないと間違えることもあります。実際、地元の韓国人でも、つい反対方向の改札に入ってしまうことがあるほどです。

もし、誤って反対方向の改札を通ってしまった場合は、正しい方向の改札から再入場しなければなりません。この場合、5分以内であれば、間違えた改札を出てから1回に限り、追加料金なしで再入場が可能です。

ただし、5分以上経過している場合や、路線そのものを間違えてしまった場合には、駅員に対応をお願いする必要があります。韓国の地下鉄駅では、駅員が常駐していない場合もありますが、その場合は改札口横にあるゲートのボタンを押して、対応を求めましょう。

物売りは無視でOK

最近では少なくなったものの、韓国の地下鉄を利用していると、たまに車内で物売りを見かけることがあります。これらの物売りは、車内で小さな演説をしたり、商品を直接手渡してくるなど、さまざまな方法で販売を試みます。季節に応じて、携帯扇風機や登山用の折りたたみバッグなど、実用的なアイテムが販売されることが多いですが、これらの販売活動は公式に許可されているものではありません。

特に注意が必要なのは、物売りが商品のサンプルを膝の上に置いて立ち去る方法です。一周回って戻ってきたときに、つい手に取ってしまうこともあるかもしれませんが、購入の意思がない場合はそのまま触れずにいれば問題ありません。商品は再び回収されるため、無理に追いかけて返却する必要はありません。

もし車内で物売りに遭遇した場合は、関わらずにそのまま無視しておくのがベストです。購入の意図がなければ、対応する必要はありません。