韓国・ソウルで冷麺を食べるなら？地元の人にも人気のお店7選

ソウルの街を訪れた際に、地元民からも愛されている冷麺を堪能するのはいかがでしょうか？この記事では、ソウルで絶対に外せない、地元の人々にも人気の冷麺店を厳選してご紹介します。冷麺は韓国の代表的な麺料理で、その種類も豊富。韓国でよく食べられる冷麺の種類についても解説していきます。韓国で本場の冷麺を食べてみたいと考えている方は是非参考にしてみてくださいね。

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韓国でよく食べられる冷麺の種類

冷麺はもともと北朝鮮の料理であり、朝鮮戦争の時に南へ避難してきた人たちにより韓国にもその文化が伝わったと言われています。そのため韓国の冷麺は北朝鮮の影響を受けたものが多く、北朝鮮出身の店主が手掛けているお店も多くあります。

冷麺はひんやり冷たいことから夏の料理のイメージがありますが、実は韓国ではあたたかい部屋で食べる冬の料理の定番として知られています。最近は夏に好んで食べられることが増えましたが、そのような歴史から韓国では夏でも冬でも、季節を問わず冷麺を食べることができます。

冷麺と一言にいってもその種類はさまざま。韓国定番の冷麺は以下の通りです。

• 水冷麺
• ビビン冷麺
• 平壌冷麺
• 刺身冷麺

それぞれどんな冷麺なのか詳しくみていきましょう。

水冷麺

トンチミ（大根の水キムチの汁）に牛骨のダシを加えたスープを使った冷麺です。さっぱり甘酸っぱい味わいが特徴で、暑い夏でも爽やかにいただくことができます。辛さは一切なく、お好みでお酢やカラシをいれて食べます。

ビビン冷麺

ビビン冷麺はコチュジャンベースの辛口ダレを絡めた冷麺です。ビビンとは韓国で混ぜるという意味があり、しっかり混ぜることでより美味しくいただけます。ほんのり酸味がありさっぱりとした味ですが、お店によっては激辛なので辛いのが苦手な方は要注意です。

平壌冷麺

もともと冷麺は現在の北朝鮮にある都市が発祥の麺料理。平壌冷麺は韓国でも多くの人に愛されています。平壌冷麺はそば粉を使った柔らかい麺が特徴。スープは水冷麺と同じくトンチミと牛骨ダシをベースに作ります。シンプルで素朴な味わいですが、食べるほどにハマる人が多いと言われています。平壌冷麺＝水冷麺と考える方もおり、お店によっては区別なく提供されることもあります。

刺身冷麺

ガンギエイ(ホンオ)の刺身を辛口のヤンニョムジャンで味付けしたものを冷麺にトッピング。このエイの刺身は独特のコリコリとした食感が特徴の冷麺です。ピリッとした辛さのあるタレが、エイの刺身と見事にマッチ。牛骨スープが控えめに使われているため、麺と具材がよく絡み合います。

韓国・ソウルのおすすめ冷麺店

韓国・ソウルにはたくさんの冷麺屋さんがあります。ここからは地元の人にも人気があるおすすめ冷麺店をピックアップしてご紹介していきます。

又来屋

1946年に創業した「又来屋(ウレオク)」は、ソウルで評判の冷麺とプルコギを提供する老舗です。このお店の水冷麺は江原道産の韓牛100%のスープ。野菜を加えずに24時間煮込む伝統的な方法で作られ、濃厚な味わいが特徴です。麺はそば粉とさつまいも澱粉を7:3の比率で作られ、細くてコシのある食感が魅力となっています。こちらのお店は甘い味付けのプルコギ（牛肉の炒め煮）も人気ですので、冷麺と一緒にオーダーするのもおすすめですよ。

１、２階に席がある広いお店ですが、「ミシュランガイドソウル2018～2023」にも掲載された名店ということもあり、週末やお昼時は混み合うことも。ウェイティングが発生することも多いのでゆっくり過ごしたい方は食事時を避けるのがベターです。

五壮洞咸興冷麺

「五壮洞 咸興冷麺」は、1953年に咸興出身の創業者によってソウルの東大門近くで開かれた冷麺の名店です。当初は冷麺と無縁だったこの地域ですが、店の名声が高まるにつれて、「五壮洞＝冷麺」という方程式ができ上がりました。この店の咸興冷麺は、さつまいものでん粉を使って作られたコシのある細麺が特徴です。主なメニューには、国産ガンギエイの切り身がトッピングされた刺身冷麺、茹でた牛肉の切り身がのったビビン冷麺、そしてさっぱりとした牛ダシスープの水冷麺があります。エイの刺身や牛肉は単品でも注文が可能です。

五壮洞興南チッ

1953年に開店した「五壮洞興南チッ」は、先ほどご紹介した「五壮洞 咸興冷麺」と同じ五壮洞にある冷麺の名店。伝統的な水冷麺と、刺身冷麺が有名なお店です。

水冷麺はつるっとした喉越しが魅力。麺に添えられた韓牛はほろほろと崩れ、口の中で肉の旨味がしっかりと広がります。刺身冷麺はエイの刺身のコリコリとした食感のピリ辛のタレが絶妙。

韓牛とエイの刺身両方乗ったミックス冷麺というユニークなメニューもあるので、どちらか選べないという方はそちらもおすすめです。

明洞咸興麺屋

ソウルの明洞地区に位置する「明洞咸興麺屋(ミョンドンハムンミョノッ)」は、三世代にわたって変わらぬ味を提供し続ける冷麺の専門店です。店内は、１階にテーブル席と座敷席があり、２階は団体客に対応する座敷席が用意されています。この店の冷麺は、さつまいものでん粉だけを使った細くてコシのある麺が特徴で、スープによく絡み、噛むほどに味わいが深まります。化学調味料を使用せず、牛骨を一日かけて煮込んだダシは、清涼感あふれる味わいです.

こちらのお店はスープだけでなく麺のおかわりも可能。たくさん食べたい方にもおすすめなお店です。

平壌冷麺屋

ソウルの東大門エリアに位置する「平壌麺屋」は、北朝鮮・平壌発祥の伝統的な冷麺を提供する人気店です。1985年に開業し、創業者の祖父が北朝鮮で営んでいた店の伝統を継承し、現在、三代目の店主がこの伝統の味を守り続けています。ミシュランガイドには7年連続で掲載されたほか、韓国の人気グルメ番組など多数のメディアで取り上げられており、美食家の中で有名なお店です。ここのスープはダシを取り冷却を数回繰り返し、約12時間かけて丁寧に作られます。じっくり時間をかけて作られたスープは肉の深い旨味を感じられる優しい味わい。麺も敷地内にある製粉所で作られており、自家製ならではのそばの香りを楽しむことができます。極上のスープとここだけの麺の特製冷麺を味わってみましょう。

乙密台

麻浦区のオフィス街に位置する「乙密台」は、1966年のオープン以来、”韓国で最も美味しい”と評される冷麺の名店です。人気のためお店は徐々に規模は拡大し、現在は3棟の店舗となっています。

朝鮮戦争中に南部に移住した創業者が、平壌の味を忠実に再現して作る「水冷麺」は、そば70%、さつまいも30%の割合で作られた自家製麺を使用。コシがありながらも簡単に噛み切れるのが特徴で、他のお店の冷麺と異なり食べる前にはさみで切る必要がありません。牛骨と野菜で取ったスープは味わい深く、コクがあります。また、パリパリの外側ともっちりした内側を持つ濃厚な豆の味わいの「ノットゥジョン(緑豆チヂミ)」も人気のサイドメニューですので、是非一緒にオーダーしてみましょう。

ユッサムネンミョン

「ユッサムネンミョン」はソウルに複数店舗を展開する冷麺のチェーン店です。2009年頃にブーム、その後定番となった冷麺と炭焼きカルビのセットを提供する元祖とも言えるお店です。お肉で冷麺を包んで食べることで、お肉の油っぽさを抑えさっぱりといただくことができます。お肉は炭火で焼いているので香ばしさが口の中で広がります。

本店はシンリムにありますが、明洞、ホンデ、東大門、江南などにも店舗があるのでアクセスしやすいお店を探してみましょう。

（シンリム本店）

ソウルの冷麺まとめ

今回は、韓国・ソウルのおすすめ冷麺店をご紹介しました。焼肉屋さんなどでも冷麺を注文できますが、本格的な冷麺を食べたいという方や、冷麺だけ単品で注文したいという方は冷麺専門店を訪れるのがおすすめです。今回ご紹介した7店は地元の人にも観光客にも人気のお店。旅行でもアクセスしやすいお店ばかりですので、是非参考にしてみてくださいね。