本場韓国・ソウルでマッコリを飲むなら？おすすめ店まとめ

マッコリは韓国で古くから親しまれている伝統酒です。韓国旅行へ行ったら本場のマッコリを堪能してみたいという方も多いのではないでしょうか。

そこで今回はマッコリの深い味わいとその魅力を存分に楽しめるソウルの隠れた名店をご紹介します。マッコリとはどのような酒なのか、その飲み方や種類を学びながら、韓国旅行で立ち寄りたいマッコリが美味しいおすすめのお店をまとめてご紹介していきます。それぞれのお店の特徴についてわかりやすくまとめたので、是非お店選びの参考にしてみてくださいね。

マッコリとは

韓国語で「막걸리（マッコルリ）」と呼ばれるこの酒は、「マッ」が「粗く」を、「コルリ」が「濾す」を意味し、「粗く濾した酒」という名前の由来を持ちます。

マッコリは米の糖分から生じるほのかな甘みと、乳酸菌飲料を思わせる風味が特徴で、そのまろやかな口当たりは飲みやすさが魅力。米、麦、豆類、小麦粉、ジャガイモなどの原材料を蒸し、乾燥させた後、麹と水を加えて発酵させ作られます。その後、固形物を簡単に濾して作られるのが一般的です。これは日本のどぶろくに似ており、その製造方法や飲み心地で親しみを感じる人も多いでしょう。

アルコール度数は一般的に6～8度と、韓国のビール（5度前後）よりはやや高めですが、韓国焼酎（20度前後）や日本酒（15度前後）に比べると低めです。最近では、低アルコールを好む若年層のために、アルコール度数が4～5度程度のマッコリも登場しています。

マッコリの飲み方

一般的に、マッコリはよく混ぜてから飲むことが推奨されています。これは、瓶や容器の底に沈んだ米の粒子を均等に混ぜることで、マッコリ特有の風味と口当たりを引き出すためです。また、韓国のツウの間では、後味がクリアで透き通った上澄み部分を好んで飲む習慣もあります。

韓国ではマッコリは雨の日に飲むお酒として知られており、雨の日にチヂミを焼きながらマッコリを飲む習慣があります。この習慣は、雨の音とチヂミを焼く音が似ていることから生まれたとも言われています。また、昔、雨で農作業ができなかった時に、時間を潰すためにチヂミとマッコリを楽しんだことが起源だとも伝えられています。

マッコリの種類

マッコリは一般的なマッコリのほか、減菌処理を行わない生マッコリという種類もあります。生マッコリは製造から時間を置くほどに発酵が進み、炭酸が発生します。酸味が出てくるのも大きな特徴です。

また、最近はジュースのように飲みやすくしたフレーバーマッコリも若者を中心によく飲まれています。フルーツ味のマッコリやマッコリカクテルなどは女性にも人気があります。

マッコリが飲めるおすすめ店

マッコリは韓国定番のお酒ですが、どうせ飲むならマッコリの種類が豊富で美味しさにこだわったお店でいただきたいですよね。

韓国・ソウルにはマッコリ専門の居酒屋や、マッコリにあわせた料理を提供しているお店がたくさんあります。ここからは現地のマッコリ好きにも人気があるおすすめ店をまとめてご紹介していきます。

タモトリ ハウッ

「タモトリ」はソウルの梨泰院・解放村（ヘバンチョン）にあるマッコリ居酒屋です。社長自らが選び抜いた全国各地のマッコリが20種類以上用意され、メニュー表には産地別のマッコリの味や特徴が紹介されています。マッコリは最も美味しいとされる1℃でキープされ、味わいが変わらないように慎重に保存されており、最高の状態でマッコリを堪能できます。

マッコリ初心者には、好きなマッコリを試すことができる「サンプラーマッコリ」が特におすすめ。好きな5種類のマッコリを一杯ずつ飲み比べすることができます。韓国のいろんな種類のマッコリを気軽に試したいという方にぴったりなお店です。

マッコリのつまみにぴったりな料理はどれもボリューミーでコスパの良さに定評あり。みんなでワイワイお酒を楽しみたいときにもぴったりな居酒屋です。

マッコリサロン

2010年にマッコリマニアの社長が「たくさんのマッコリを楽しんでほしい」という思いからオープンしたお店。長寿マッコリやアンジュンペンイ生濁酒を含む、他店ではなかなかお目にかかれない20種類ほどの珍しいマッコリが揃っており、マッコリ愛好家にはたまらないスポットです。

マッコリの飲み放題メニューがあるほか、海鮮チヂミを筆頭に、新鮮な食材を使ったチゲやサラダなど、マッコリにぴったり合う料理も充実。料理は人工調味料を使わず、自家製の調味料だけで味付けされています。

「マッコリサロン」はホンデに本店があり、マッコリをたくさん飲みたい地元の韓国の大学生にも人気のお店となっています。

北村トダム

伝統的な雰囲気が色濃く残る街並みが魅力の北村（プッチョン）にある韓国料理ダイニング店「北村トダム」。

昔ながらの家を現代風にリフォームしており、外観は古めかしさを保ちつつ、店内は伝統家屋・韓屋（ハノッ）をモダンに改造した空間となっています。ポッサムやキムチチム、チヂミなどと一緒にマッコリを堪能したい時にぴったりなお店です。

ランチメニューも人気ですが、マッコリをメインに楽しむなら、マッコリとおつまみがセットになった2人用や3人用のセットメニューがおすすめ。マッコリは大きな器に入れて提供され、飲む分だけすくっていただきます。伝統的な雰囲気の中、昔ながらのスタイルでマッコリを飲むことができます。

ムッチョン

「ムッチョン」は、狎鴎亭（アックジョン）ロデオにある伝統居酒屋。伝統酒処をコンセプトにした落ち着いた雰囲気が魅力で、お店は3階建てで全200席ととても広々としています。こちらのお店ではさまざまなご当地マッコリを味わうことができ、特に忠清北道（チュンチョンプット）の徳山（トッサン）マッコリや、京畿道（キョンギド）の高陽（コヤン）のペダリマッコリ、江原道（カンウォンド）の平昌（ピョンチャン）の蓬坪（ポンピョン）そばマッコリなど、バラエティに富んだ地酒が楽しめます。

マッコリは昔ながらのやかんにいれて提供され、韓国らしいスタイルでマッコリを飲むことができます。

マッコリのお供にはどんぐりの寒天スープやチヂミ、ポッサムが特におすすめ。盛り付けが上品でおつまみでありながら写真映えもばっちりです。

長今チヂミ

上品なスタイルのチヂミと各種マッコリを楽しめる明洞（ミョンドン）にある民俗居酒屋。宮廷料理からインスピレーションを受けたメニューが特徴で、チヂミ盛り合わせでは、野菜やキムチなど約10種類のチヂミと高級焼きアワビなどが楽しめます。

マッコリはフルーツマッコリが充実しているのが嬉しいポイント。イチゴやブルーベリー、ザクロなどカクテルのようにマッコリを味わうことができます。

明洞駅からすぐと立地が良く、日本語メニューも用意されています。席数も多く、団体でもおひとりでも利用可能。韓国旅行初心者さんも入りやすいお店です。

ヨルチャチッ

「ヨルチャチッ」は、1950年に創業された鐘路（チョンノ）の老舗チヂミ店です。こぢんまりとした店構えの中には、入口の横にチヂミを焼く鉄板があります。もともとはうまいもん通り「ピマッコル」の看板店として知られていましたが、清進洞（チョンジンドン）一帯の再開発に伴い、2010年に現在の場所へ移転しました。

マッコリと相性抜群な美味しいチヂミが充実していて、つまみにぴったりな緑豆チヂミ（ピンデトッ）、統営（トンヨン）産の新鮮な牡蠣を使用した牡蠣チヂミなどが特に人気です。

店内はテーブル席と座敷席があり、韓国らしいローカルな雰囲気。観光客だけでなく地元の会社員からも人気があるお店です。

マッコリまとめ

今回は、韓国・ソウルでマッコリが飲めるおすすめ店をまとめてご紹介しました。韓国の伝統酒であるマッコリ。日本で飲むマッコリとはまた違った味わいを楽しめます。

マッコリはチヂミやポッサムなどとあわせて飲むとより美味しくいただけます。今回ご紹介したお店はマッコリはもちろん、おつまみや料理も美味しいお店ばかりです。観光でも立ち寄りやすいお店なので、韓国旅行へ行かれる方は是非お店選びの参考にしてみてくださいね。