韓国旅行で食べたい！韓国の鍋料理「チゲ」の種類を解説

グルメ大国・韓国には日本にはないようなユニークな料理が目白押し。今回はそんな韓国料理の中で、家庭料理の定番として愛される「チゲ」についてご紹介していきます。日本だと「チゲ鍋」のイメージがありますが、実は韓国本場のチゲは種類がとても豊富なんです。この記事ではチゲの種類とそれぞれのおすすめ店を詳しく解説します。韓国料理についてもっと知りたい方、韓国旅行を予定している方は是非最後までご覧ください。

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韓国料理の定番「チゲ」とは

「チゲ」は具材をスープと一緒に煮込む鍋料理のことを指します。家庭料理の定番でそのバリエーションの豊かさも魅力。具材やスープを変えることで多種多様な味わいのチゲを楽しむことができます。

日本では「チゲ鍋」と呼ばれる韓国風の辛い鍋料理もありますが、チゲは辛い味付けに限らず淡白な味付けのものもあります。また、韓国語でチゲは「鍋」という意味があります。韓国では「チゲ」だけで鍋料理という意味になります。

「グッ」「タン」「ジョンゴル」との違い

韓国ではチゲ以外にも、「グッ」「タン」「ジョンゴル」という鍋料理を指す言葉があります。それぞれの特徴とチゲとの違いについてご紹介していきます。

「グッ」はスープがメインの料理を指します。日本でいうと汁物という意味合いになり、具材は野菜が使われることが多いです。

「タン」も具材よりスープがメインの料理を指します。ただ、具材は野菜よりもお肉が入ることが多く、特別な日の料理としてよく出されます。

「ジョンゴル」は大きな鍋でぐつぐつと煮込む料理のことを指します。煮込まない状態で提供されることが多く、調理しながら食べるのが特徴的です。

同じ鍋料理でもこのような違いがある韓国。「チゲ」「グッ」「タン」「ジョンゴル」がそれぞれどのような料理なのか知っておくと、韓国旅行で食事する際メニューを選びやすくなりますよ。

本場韓国のチゲの食べ方

チゲはご飯との相性抜群。鍋料理というカテゴリには入りますが、スープの味は濃く、具材もたっぷり入っているのでおかずとしてご飯といっしょに食べることをおすすめします。

日本ではあまり行儀がよくないとされる「ねこまんま」も韓国では問題ありません。チゲのスープや具材をご飯にかけて豪快にいただきましょう。一人前用の石鍋であるトゥッぺギで提供されるチゲなら、ご飯を鍋に投入して混ぜて食べても構いません。

韓国でよく食べられるの「チゲ」の種類

上記でお伝えした通りチゲにはたくさんの種類があります。中でも、定番なのはは以下のチゲ料理です。

• キムチチゲ
• プデチゲ
• スンドゥブチゲ
• テンジャンチゲ

それぞれどんなチゲ料理なのか、特徴をご紹介していきます。韓国・ソウルのおすすめ店もあわせてピックアップしてご紹介しているので、「食べてみたい！」という方は是非お店選びの参考にしてみてください。

キムチチゲ

キムチチゲはチゲの代表格とも言える、韓国の大定番料理です。キムチチゲはその名の通り、キムチを使ったチゲ料理。よく浸かった、熟成キムチを使うのが美味しく仕上げるポイントで、少し酸味のあるキムチのほうが深みのある味わいになります。

キムチ以外には、豚肉やツナ、鯖など好きな具材を入れて煮込みます。

キムチチゲは特に白ご飯との相性が抜群。他におかずがいらないくらいご飯が進む一品です。

キムチチゲのおすすめ店

「ウンジュジョン」は、1986年創業のキムチチゲの名店として知られ、ソウルの市場で働く多くの人々や地元の人々に愛されてきました。韓国の人気グルメ番組「水曜美食会」で「ソウル３大キムチチゲ」の一つとして紹介されたこともあります。特徴的なのは、昼はキムチチゲのみ、夜はサムギョプサルとキムチチゲのセットメニューのみ提供するスタイル。自家製の熟成キムチ、豚肉、豆腐、野菜をたっぷり使用したこの店のキムチチゲは、新鮮な材料へのこだわりが評価されています。

こちらでは一緒に葉野菜が提供されます。キムチチゲの具材やご飯を包んで豪快に食べたり、サラダにしたりといろいろな食べ方を楽しめるのも魅力です。おひとり様もOKですが13時半以降から一人前の提供ができるようになるので訪れる時間帯に注意してくださいね。

プデチゲ

プデは韓国語で「部隊」という意味を持ち、かつて韓国軍の兵士たちが残り物の食材を組み合わせて作ったとされることからその名がつけられたチゲです。

ハムやソーセージなどが入っているのが特徴的で、少しジャンキーな味わいが魅力。ご飯はもちろん、ラーメンとも相性がいい鍋料理でインスタントラーメンを途中で投入するのもおすすめです。ボリュームがあるので、特に韓国の若者に人気があるチゲ料理。一人前ではなく、大鍋でシェアして食べるスタイルが定番でグループでの食事に特におすすめです。

プデチゲのおすすめ店

2008年に「ウォンハルモニポッサム」というポッサム専門の有名チェーン店から新しく誕生した「朴家(パッカ)プデチゲ」は、今や全国にその店舗を広げ、多くのファンに愛されています。特に、この店の「手作りハムプデチゲ」は一押しのメニューとして知られています。そのハムは、韓国産の豚肉を低温で熟成し、オークの木で燻製にしたものを使用しており、これが深い味わいをもたらしています。また、じっくりと時間をかけて煮込んだ牛骨のスープは、添加物を一切使わず、さっぱりとしていながらも豊かな風味が楽しめるのが特長です。

スンドゥブチゲ

スンドゥブは韓国語で「純豆腐」、つまり日本でいうおぼろ豆腐を用いたチゲです。多くのお店のスンドゥブチゲは一人前の石鍋・トゥッペギで提供され、定食スタイルでいただくことができます。豆腐の他には魚介やお肉などが入っており、出汁の効いたスープが魅力。辛さを抑えたいときは卵をプラスすることで、マイルドな辛さになり食べやすくなります。

スンドゥブチゲは他のチゲと比較しても特に熱々。韓国の冬は寒さが厳しいですが、そんなときでもスンドゥブチゲを食べると身体がほかほかになりますよ。

スンドゥブチゲのおすすめ店

1988年から鐘路(チョンノ)の繁華街にある「トゥッペギチッ」は、多くの芸能人も足を運ぶ伝統的な韓国料理の食堂です。この店の特色はトゥッペギを使用した４つのチゲ料理のみを提供すること。こちらのスンドゥブチゲは、「これぞスンドゥブチゲ！」といえる昔ながらのシンプルなスタイル。中には半熟卵が入っているので、途中で割って味の変化を楽しんでみましょう。人気店のため、特にランチタイムや夕食時には混雑するため注意が必要。しかしながら、アットホームな雰囲気が韓国一人旅の方にもおすすめで、早朝の営業もあるので朝食にもピッタリです。

テンジャンチゲ

テンジャンとは韓国語で「味噌」のことを指し、テンジャンチゲは日本語で味噌チゲのことを指します。韓国の味噌は日本のものより、味が濃く、ピリ辛なのが特徴的。出汁は牛肉やあさり、煮干しで取り、そこに韓国味噌、豆腐や韓国かぼちゃ、きのこなどを加えて煮込みます。焼肉屋さんのサイドメニューの定番でもあり、お肉とご飯といっしょに食べても絶品です。

テンジャンチゲは煮込むほどに味が濃くなり風味も増します。あさりやエビなどが入った海鮮テンジャンチゲや、タニシが入ったウロンテンジャンチゲなどユニークなテンジャンチゲもあり、その種類はとても豊富です。最近はテンジャンチゲをご飯や野菜にかけて食べるビビンパも人気。ヘルシーで健康的だと注目を集めているんですよ。

テンジャンチゲのおすすめ店

「トマ 仁寺店」はホンデに本店があるお店。他の店舗は焼肉屋さんなのですが、仁寺洞近くのこちらは定食をメインにしたお店となっています。定食メニューについてくる「麻薬テンジャンチゲ」が美味しいと話題です。”麻薬”というフレーズは、一度食べたら病みつきになるという意味で、その美味しさと中毒性が魅力。他のお店と比べると唐辛子の量が多く、かなり辛めの味付けなので、特に辛いものが好きな方におすすめなテンジャンチゲです。

この麻薬テンジャンチゲは韓国の人気番組でこの定食とテンジャンチゲが紹介されて注目を集めました。定食には釜飯がついてくるので、ほかほかツヤツヤの白ご飯とあわせて食べてみてくださいね。

韓国の鍋料理チゲ まとめ

今回は、韓国の定番料理の一つである「チゲ」についてご紹介しました。本場・韓国のチゲは日本のチゲ鍋とはまた違いますよね。

一言にチゲといってもその種類は豊富で、具材やスープによってさまざまな味わいを楽しむことができます。

トゥッペギで提供される定食すたいるのチゲは一人前から注文が可能なので、一人旅での食事にもぴったり。おすすめのお店もご紹介しているので、是非韓国旅行での食事の参考にしてみてくださいね。