韓国の有名建築物13選！韓国旅行で見たい美しい建物まとめ

世界的に注目を集めている韓国カルチャー。音楽やドラマ、映画、ファッションだけでなく韓国には有名な建築物もたくさんあります。

この記事ではソウル、釜山、そしてソウル近郊の有名建築物をまとめてご紹介していきます。伝統と現代アートを融合させたユニークな建築物が目白押し。韓国旅行で立ち寄るのにもおすすめなスポットが目白押しです。

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韓国・ソウルにある有名建築物

韓国の首都であるソウルには最先端の技術を用いた建築物がたくさんあります。観光スポットとして有名な建物から、日本人にはまだあまり知られていない建築物まで。ソウルでチェックしたい有名建築物をご紹介します。

DDP（東大門デザインプラザ）

DDP（東大門デザインプラザ）は、2014年3月に公開された後、ソウルの新しいランドマークとしてその地位を確立しました。設計は建築界の巨匠、ザハ・ハディドによるもので斬新なデザインと革新的な構造で世界的に称賛されています。ハディドはこのプロジェクトを通じて、女性として初めてプリツカー賞を受賞しています。DDPは、その流線形の外観とアルミニウムパネルを使用した未来的なフォルムが印象的。展示会、ファッションショー、新製品発表会など、多様なイベントの開催地としても機能し、韓国内外のトレンドとイノベーションの発信地となっています。

ロッテワールドタワー

ロッテワールドタワーは2017年に開業した高さは555メートルの高層建築です。漢江沿いに独特なシルエットを描き、内部はショッピングモール、水族館、映画館など、多彩な施設があります。エレベーターで展望台に向かう際はスリル満点で、まるでアトラクションのよう。展望台からはソウルの街を一望することができます。

ロッテワールドタワーは韓国・ソウル最大の遊園地であるロッテワールドに隣接しています。ロッテワールドを訪れる際にあわせて立ち寄るのもおすすめです。

アラリオミュージアム・イン・スペース

アラリオミュージアム・イン・スペースは、1977年に建築家故キム・スグンによって設計されました。かつては建築事務所として使用されていたこの建物ですが、現在は美術館として生まれ変わっています。原型をほぼ保ったままのこの建物は、蔦で覆われた外観が特徴で、ノスタルジックな雰囲気を醸し出しています。内部には、迷路のように続くさまざまな形の空間や螺旋階段があります。コンテンポラリーアートが多く展示されており、非日常のアートな世界観を楽しむことができます。

サムスン美術館リウム

サムスン美術館リウムは、サムスンの創業者イ・ビョンチョルのプライベートコレクションが展示される美術館。伝統美術から現代美術まで、およそ15,000点に及ぶ幅広い時代の美術品が収蔵されています。設計には、世界的に著名な3人の建築家が携わっています。古美術が展示されている「ミュージアム1」はマリオ・ボッタ、韓国の近代美術と世界の現代美術が展示されている「ミュージアム2」はジャン・ヌーヴェル、「児童教育文化センター」はレム・コールハースが手掛けています。それぞれの建築家が手がけた建物は、展示されている美術品と同じくらいの価値を放ち、その違いや個性も魅力の一つとなっています。

ソウル植物園

ソウル植物園は世界12都市の自然を模しており、約3,100種類もの植物が生育しています。森林、庭園、湖、そして湿地が調和して配置されており、公園と生物園の機能を兼ね備えた都市の中にある自然のオアシスとなっています。

植物園の中でも特に注目されるのは、その有機的な建築美です。特に温室を覆う円形ドームは、ガラスと曲線の絶妙なバランスで構成されています。このドームは凹型の屋根を持ち、雨水を集めて植物の水やりに再利用する機能性も兼ね備えています。このような機能面と美観の両立が評価され、ソウル市建築賞で優秀賞を受賞しています。

ECC（梨花キャンパス複合団地）

梨花女子大学は、韓国の教育の歴史において重要な地位を占める名門校です。特に注目されるのがキャンパス内に位置する「ECC（梨花キャンパス複合団地）」です。この施設はフランスの著名な建築家ドミニク・ペローによって設計され、2008年にソウル市建築賞大賞を受賞しました。ECCは下り坂の自然な傾斜を巧みに利用し、歩道沿いにはフードコート、カフェ、コンビニ、銀行などが並びます。この坂道は自然光が豊富に差し込む設計となっており、地下に位置する店舗を利用していてもまるで地上にいるかのような開放感を味わうことができます。

明洞聖堂

明洞聖堂は、韓国カトリック教会の歴史と信仰の深さを象徴する場所です。韓国におけるカトリック教会の中心地であると同時に、多くの殉教者を記憶し、その遺骨を安置していることで知られています。特筆すべきは、この聖堂が韓国人自身によって設立されたことであり、これはカトリックの2000年の歴史の中でも特異な事例です。12年の歳月をかけて完成したこの聖堂は、純粋なゴシック様式で建てられており、その文化的価値は非常に高く評価され、国の史跡にも指定されています。

韓国・釜山にある有名建築物

釜山は韓国第二の都市です。海辺にある都市で、ソウルとは違った雰囲気が楽しめます。そんな釜山にある有名建築物を3つご紹介します。

The Bay 101

The Bay 101は、釜山の海雲台を訪れる際に見逃せない絶景スポットです。特に夜景で有名な場所で、夜になると海雲台の高層ビル群が夜空に輝きます。ここでは、透明な円形ドーム状のレストランが特に人気で、夜景を360度のパノラマビューで楽しむことができます。

釜山の海と都会の雰囲気を一気に体感できるのが魅力。昼間はヨットやジェットスキーなどのマリンスポーツも楽しむことができます。

ヌリマルAPECハウス

ヌリマルAPECハウスは、アジア太平洋経済協力（APEC）首脳会談のために2005年に建設された、特別な意味を持つ建築物です。韓国の伝統建築である亭子（東屋）を現代的に解釈したデザインが特徴で、透明ガラスと強化ステントを駆使して構築されたその外観は、伝統と現代性を見事に融合させています。建物は3階建てで、1階には美しい庭園が広がり、2階には会議場が設けられています。3階はエントランスとして機能しており、ここからは海や自然豊かな冬柏島の素晴らしい景色を一望できます。

映画の殿堂

映画の殿堂は毎年10月に10日間開催される映画祭「釜山国際映画祭（BIFF）」のメイン会場として使用されている場所です。この建物の設計は、コープ・ヒンメルブラウ氏によるもので、空中にひらりと舞う大きな布をイメージさせるユニークなビッグルーフが特徴です。その規模は、世界最大の屋根の一つとしてギネスブックにも登録されています。夜になると、4万個を超えるLED照明が建物全体をライトアップ。この施設は、映画の祭典の期間だけでなく、年間を通じて映画上映や各種イベントの開催地としても利用されており、韓国の映画文化の発信地として知られています。

韓国・ソウル近郊にある有名建築物

京畿道や仁川などソウルから少し足を伸ばすとアクセスできる有名建築物をご紹介します。地方ならではのゆったりとした空間の使い方に注目です。

ミメーシス・アートミュージアム

ミメーシス・アートミュージアムはアートと建築の融合が表現された美術館。アート関連の書籍を扱う出版社「ミメシス」によって運営され、韓国を代表する建築家スン・ヒョサン氏の手によって設計された坡州（パジュ）出版都市に位置しています。この地域は、出版社の社屋やカフェ、ショップなどモダンな建物が集まる特別な場所で、文化と芸術が息づく空間として知られています。

アルゼンチン出身の建築家アルバロ・シザによる設計で、打ちっぱなしの白いコンクリートが美しい曲線を描きます。この独特なデザインは、内部の展示空間にも影響を与えており、照明を置かない部分では窓から差し込む自然光を活用しています。

白南準アートセンター

白南準アートセンターは、ビデオアートの先駆者であり世界的に著名なアーティスト、ナム・ジュン・パイクの遺産を継承し、彼の名を冠したアートギャラリーです。こちらでは彼の生涯を通じて創り出された作品が展示されています。

ドイツの建築家キルステン・シェメルとマリナ・スタンコビッチが共同で手がけた建築物で、上空から見るとグランドピアノの形をしているのが特徴的。アートと音楽の融合を象徴するような造形美を持っています。白南準アートセンターは、ナム・ジュン・パイクの遺志を継ぐだけでなく、建築とアートが融合した独特の空間としても訪れる価値があります。

トライボウル

トライボウルは仁川・松島国際都市のセントラルパークに位置する建築物です。トライボウルは空、海、大地を象徴する三つの器型の駒によって構成。このデザインは、これら三つの要素が支え合い、バランスを取りながら共存する姿も表現しており、仁川の調和の精神を体現しています。仁川経済自由区域（FEZ）の松島・永宗・青羅地区のシンボルとしての役割を果たしています。この建築は、公園や展示会などが開催される複合文化空間としての機能を持ち、日常生活にアートと文化の息吹を吹き込んでいます。夜になると、器の上部がライトアップされ、その光は仁川の夜景に美しさを加えます。